弘田龍太郎曲碑

童謡の里づくり

安芸市内では、郷土出身の作曲家 弘田龍太郎の業績をしのび、童謡の里づくり運動が昭和53年から始まり、市内の名所や旧跡にユニークな曲碑が建立されました。また曲碑建立活動と同時に、市民の合唱やゲストコンサートなどを行う「安芸童謡フェスティバル」や、童謡の里づくり活動が縁で、童謡「赤とんぼ」を作詞した 三木露風の出身地、兵庫県たつの市と全国でもユニークな童謡で結ぶ「姉妹都市」を平成元年4月26日に締結するなど、様々な活動が現在も行われています。

1号碑「浜千鳥」
作曲/弘田龍太郎、作詞/鹿島鳴秋
設置場所/大山岬の新旧国道分岐点(昭和53年6月設置)

青い月夜の 浜辺には
親をさがして 鳴く鳥が
波の国から 生まれ出る
ぬれたつばさの 銀の色

2号碑「咲いた桜に」
採譜/弘田龍太郎、作詞/不詳
設置場所/内原野公園入口(昭和55年4月設置)

咲いた桜に
何故 駒つなぐ
駒が勇めば 花がちる

何をくよくよ川端柳
水の流れを
みてくらす

3号碑「お山のお猿」
作詞/鹿島鳴秋、作曲/弘田龍太郎
設置場所/黒鳥浄貞寺山門前(昭和56年6月設置)

お山のお猿は 鞠が好き
とんとん鞠つきゃ 踊り出す
ほんにお猿は 道化もの

赤いべべ着て 傘さして
おしゃれ猿さん 鞠つけば
お山の月が 笑うだろ

4号碑「雨」
作詞/北原白秋、作曲/弘田龍太郎
設置場所/赤野自転車道休憩所(昭和57年4月設置)

雨がふります 雨がふる
遊びにゆきたし 傘はなし
紅尾の木履も緒が切れた

雨がふります 雨がふる
いやでもお家で遊びましょう
千代紙折りましょう たたみましょう

雨がふります 雨がふる
けんけん小雉子が今啼いた
小雉子も寒かろ 寂しかろ

雨がふります 雨がふる
お人形寝かせどまだ止まぬ
お線香花火もみな焚いた

雨がふります 雨がふる
昼もふるふる 夜もふる
雨がふります 雨がふる

5号碑「雀の学校」
作詞/清水かつら、作曲/弘田龍太郎
設置場所/土居橋(昭和58年8月設置)

チイチイ パッパ チパッパ
雀の学校の 先生は
鞭をふりふり チイパッパ
生徒の雀は 輪になって
お口をそろえて チイパッパ
まだまでいけない チイパッパ
も一度いっしょに チイパッパ
チイチイ パッパ チイパッパ

6号碑「春よ来い」
作詞/相馬御風、作曲/弘田龍太郎
設置場所/岩崎弥太郎生家(昭和61年3月設置)

春よ来い はやく来い
あるきはじめた みいちゃんが
赤い鼻緒の じょじょはいて
おんもへ出たいと待っている

春よ来い はやく来い
おうちのまえの 桃の木の
蕾もみんな ふくらんで
はよ咲きたいと 待っている

7号碑「叱られて」
作詞/清水かつら、作曲/弘田龍太郎
設置場所/土居公民館(昭和63年5月設置)

叱られて しかられて
あの子は町まで お使いに
この子は坊やを ねんねしな
夕べさみしい 村はずれ
コンときつねが なきゃせぬか

叱られて しかられて
口にはださねど 眼になみだ
二人のお里は あの山を
越えてあなたの 花の村
ほんに花見は いつのこと

8号碑「鯉のぼり」
作詞/不詳、作曲/弘田龍太郎
設置場所/溝ノ辺公園(平成2年10月設置)

甍の波と 雲の波
重なる波の 中空を
橘かおる朝風に
高く泳ぐや 鯉のぼり

開ける広き 其の口に
舟をも呑まん 様見えて
ゆたかに振う 尾鰭には
物に動ぜぬ 姿あり

百瀬の滝を 登りなば
忽ち竜に なりぬべき
わが身に似よや 男子と
空に躍るや 鯉のぼり

9号碑「金魚の昼寝」
作詞/鹿島鳴秋、作曲/弘田龍太郎
設置場所/江ノ川上公園(平成12年10月設置)

赤いべべ着た 可愛い金魚
お眼をさませば 御馳走するぞ

赤い金魚は あぶくをひとつ
昼寝うとうと 夢から覚さめた

10号碑「靴が鳴る」
作詞/清水かつら、作曲/弘田龍太郎
設置場所/安芸駅前広場(平成17年10月設置)

お手つないで 野道を行けば
みんな可愛い 小鳥になって
唄をうたえば 靴が鳴る
晴れたみ空に 靴が鳴る

花をつんでは お頭にさせば
みんな可愛い うさぎになって
はねて躍れば 靴が鳴る
晴れたみ空に 靴が鳴る

弘田龍太郎パンフレット

曲碑めぐりの際にはぜひご利用ください。(パンフレット送付希望の方はこちら
画像をクリックすると、パンフレットが表示されます(PDFファイル)

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